* フランスを席巻する『 ロワイヤル現象 』 - セゴレーヌ・ロワイヤル -/ リベラシオン紙より

                        
今日は,久しぶりにフランス国内政治のお話です。
実は今,フランス政治界がとってもおもしろいのです。ながーいバカンスも終わり,きたる大統領選に向けてフランス政治界はにわかに騒々しくなってきました。今までのおさらいも兼ねて,折を見てエピソードを追ってゆきますね。

今,フランスで話題の政治家と言えば,なんといっても社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル女史。その優雅な容貌とエレガントなイメージで,あっという間にフランス国民の人気をさらい,目下,大統領選の最有力候補であるニコラ・サルコジ内相(右派)に真っ向から対立。社会党第一書記(党首)フランソワ・オランドとは公私ともにパートナーでもあり,4児のママン。(ふたりは結婚してないけれど,そういうことはフランスでは全く問題にならないのです☆)ダンナサマも大統領選出馬にはまんざらでもないようだけど,奥さまの絶大な人気のせいで党内は内紛の予感だし,さてさて,彼は事態をどう収拾するのでしょう??

『 オランド党首の危険なゲームのルール 』

(リベラシオン8月28日付の記事より抄訳。オランドの発言については,France5の討論番組より補足。)

みなさん,ちょっと落ちついて!
ラ・ロシェルで開催された社会党のサマーセミナーを閉会するにあたり,オランド第一書記は2007年の大統領選挙に向けて『行動ルール』を呼びかけた。『大切なのは,社会党内の立候補者を決定する11月16日ではなく,2007年5月6日なのだ』---つまり,大統領選挙の第二回投票日である,と彼は警告した。事実,サマーセミナー後も大統領選に意欲を示す社会党員たちは増えるばかりだ。ロラン・ファビウス(*訳注①),ジャック・ラング(*訳注:元教育相),ドミニク・ストロスカン(*訳注:元財務相),そしてもちろんセゴレーヌ・ロワイヤル(*訳注②)も大人しくしているわけがない。リヨネル・ジョスパン(*訳注③)にいたっては,政界復帰のチャンスを模索中だ。

立候補者をひとりに絞る党内選挙が内紛の様相を呈しているのを危惧して,フランソワ・オランドは党自体の『自滅』の危険性を指摘する。『党内選挙を首尾良く行うためにも,お互いを批判し,貶めるのはやめよう。中傷や猜疑心を捨て去ろう。我々の議論が,右派に利用されてはならない。党内選挙で選ばれる者は,これを機に消耗されるのではなく,より強力な候補となって大統領選に挑まなくてはならない』
それはセゴレーヌ・ロワイヤルを守るための発言でもあった。

反対に,オランド党首はセミナー中,自身の大統領選立候補については一言も触れていない。『第一秘書として,党内の団結を見守るのがわたしの務めだ。』それでも,セゴレーヌ・ロワイヤルに対する態度を明らかにすべきだとの,党内からプレッシャーがかかっていることは認めている。『最近,わたしに対して強力なプレッシャーがかかっているともっぱらの噂だ。本当にうれしいよ。なぜならそのプレッシャーは,友情にあふれた優しい心遣いであって,決して利害関係が絡んだものじゃないのだから』(場内爆笑)・・・と,たっぷりの皮肉とユーモアをまじえながら,弁護してみせた。その後,表情を一変させて付け加えた:『事実,わたしに今,たったひとつのプレッシャーがあるとするならば,それは,2007年(*訳注:大統領選のこと)に社会党を勝利に導くことだ 』と---。

* キーワード *
*① :ロラン・ファビウス
・・・ミッテラン政権下では『ミッテランの秘蔵っ子』と呼ばれ,37歳で首相に就任。人気を博すがその後,凋落。ジョスパン首相時代には財務大臣として事実上の政界復帰を果たした。
*② :セゴレーヌ・ロワイヤル
・・・2004年,当時シラク大統領の腹心であった首相 J.P.ラファランの支持基盤であるポワトゥー・シャラント地域の知事選で劇的な勝利を収め,前月,マドリッドのテロ事件直後にスペイン首相に選出されたジョゼ=ルイス・ザパテロ(社会党)にちなみ,フランス版『ザパテラ』の異名をとる。
*③ :リヨネル・ジョスパン
・・・1997-2002年のシラク政権下(共和国連合と社会党のコアビタシオン)では首相を務める。2002年大統領選の第一回投票でシラクに敗北,政界引退を宣言するものの,長年社会党を牽引してきたカリスマ的リーダーとして根強い支持層を持つ。

うーん,旦那サマも大変ですね!
自分も立候補するはずだったのに,奥さまの方が大人気になってしまい,仲間からは『 お前は一体,どっちの味方なんだよー』と批判され・・・。しかも,引退したはずのカリスマ,ジョスパンさんまで前言撤回の勢いだし。(しかし,なぜに今更・・・)
ここは,オランド党首の手腕の見せどころですよー。

6 Comments

epicurienne  

おかえり~北海道行ってたんですね、すてき。
社会党内もめておりますね~フランスに住んでてもbebepiupiuさんの記事みて勉強してます(笑)頼りにしてます。
この前雑誌L'expressでも左派の代表争い次第で右への勝負どころも分かれると4仮定記事になっておりました。右といってもサルコジだけしか相手にしてない内容でしたが。
女性としては女性大統領というものに無意識に応援したくなりますが、いまいちうつくしくてつかみどころがないような方。
サルコジになったら外国人の私たちはさらに居心地がわるくなるのかと思うとぞっとしちゃうけど。。。
RentreeでもどってきたTF1のPPDA。昨日見たらなんとなくボトックスでもしたの?というお顔のハリでした。ボトックスなのかバカンス効果なのか??(笑)

2006/09/01 (Fri) 23:52 | EDIT | REPLY |   

shikahiko  

セゴレーヌ女史はジャンヌ・ダルクたりえるのかな?
旦那様も大変だね。僕は高みの見物で楽しめるけれど(^^)
リベラシオンといえば、小泉首相の靖国参拝問題で、
小泉首相をオーストリアの極右政治家ハイダー氏になぞらえて非難する社説を載せたとかで、
日本大使館が反論文の掲載要求をしたとか・・・
僕にはリベラシオンの報道が正しいと思えるのだけれどね。

2006/09/02 (Sat) 18:41 | EDIT | REPLY |   

bebepiupiu*  

i-77 to: épicurienneさん

わー,épicurienneさんだ♪

L'Express読んでらっしゃるなんて,さすがですー^-^*
確かにロワイヤルさんって,
具体的な公約があまり明らかになってない分,いまいち分かりにくいですよね。。。
サルコジはその点,分かりやすいし有言実行タイプだけど,
大統領の器かというと・・・うーん・・・?
ドヴィルパンにとって外相が天職だったように,
サルコジは内相の地位にあってこそ,いちばん彼の能力を生かせる気がします・・・。
でも在仏外国人にとっては,天敵かもe-277

PPDA,ミョ~に若々しくなったと思ったら,そーゆーことだったんですね!
植毛疑惑(というか,みんな知ってますよね!)に続いて,ボトックス疑惑i-278
バカンス中の代役キャスターが若くてイケメンだったから?(笑)

2006/09/03 (Sun) 00:18 | EDIT | REPLY |   

bebepiupiu*  

i-40 to: shikahikoさん

敏彦さん,こんばんは!

ほんと,フランスの社会党はタイヘンなことになってますよねー。
わたしも一傍観者として,
大統領選まで,たっぷり楽しませてもらうつもりです(笑) フフi-265

リベラシオンのこと,
貴重な情報ありがとうございますー!
今,リベラシオンの記事をいくつかざっと読んでみたのですけど
とても興味深い内容のようですね。
リベラシオンは,日本に優秀な特派員を派遣しているみたいですし。
次回,できれば記事を訳してアップしたいな・・・i-275

教えてくださって,ありがとうございました^-^*

2006/09/03 (Sun) 00:26 | EDIT | REPLY |   

shikahiko  

わ~、それは楽しみ!日本の記者に読ませてあげたいな(^o^)
是非是非よろしくお願いしま~す<(__)>

2006/09/03 (Sun) 17:49 | EDIT | REPLY |   

bebepiupiu*  

i-39 to: shikahikoさん

敏彦さん,こちらこそ
教えてくださってうれしいですi-265

記事自体はとても短いので,
さくさくアップできそうです。(←ほんとか?i-230
リベラシオンの歯に衣着せぬ物言に,びっくりなのですーe-278

2006/09/04 (Mon) 01:15 | EDIT | REPLY |   

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