* ニコラ・サルコジ的,優雅なバカンスの過ごし方 【 VOL.1 】             ---『 サルコジのバカンスはプラダとティファニーで出来ている 』

ニコラ・サルコジ仏大統領 images by © Le Monde.fr


無事,旅から戻ってまいりました。
ちょっと留守にした間に,またサルコジさんたら,お腹ぷよぷよ隠ぺい工作事件とか,いろいろやってますねぇ・・・。今日は予告どおり,ル・モンド紙の看板女性ジャーナリスト2人による記事です。セゴレーヌ・ロワイヤルさんの暴露本『 ラ・ファム・ファタル (魔性の女)』 の著者として,こちらでもおなじみですね。


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『 ニコラ・サルコジのバカンスの舞台裏 (1) 』 
2007/08/20付
"Les dessous des vacances de Nicolas Sarkozy"
 ルモンド紙 | 
par Raphaëlle Bacqué et Ariane Chemin ( ラファエル・バケ&アリアンヌ・シュマン著 )


フランス大統領サルコジ夫妻をアメリカ,ニューハンプシャー州のエレガントな小さな街,ウルフボロ(Wolfeboro)に15日間招待した人物---。その素性は,フランス大統領夫妻がバカンスを終えた今,ようやく明らかにされた。---というのは,先だって我々ルモンド紙は,夫妻のバカンスに関していくつか確認したい点があり,大統領側に電話で問い合わせていた。それに警戒心を喚起されたのか,17日午後,国家元首(*サルコジ)みずからバカンス先のアメリカから電話をよこしたのだった。サルコジは前置きの後,こう告げた。『 セシリアについては書かないでほしい。私に関しては,好きなように書けばよい。 』 そして彼は,今回滞在した邸宅は,”我々の友人,クロンバック夫妻とアゴスティネリ夫妻が邸宅を借り上げ,わたしたちと子供たちを招待してくれた”と説明した。

15日前から,ウィニペソーキー(Winnepesaukee)湖畔の小道をジョギングするフランス大統領の姿が頻繁に目撃され,彼の発言もずいぶん耳にした。サルコジは2週間のバカンス中に記者会見を16回行い,新大統領の初めての夏のバカンスを取材すべく送り込まれたフランス人記者たちには,6回にわたり言葉をかけている。だが,マイクロソフト元幹部が所有する別荘を約4万4000ユーロ(約680万円,2週間分)で借り上げ,サルコジ一家を滞在させた人物の正体は,これまで完全に国家機密であった。

アメリカ合衆国では,ホワイトハウスから取材許可を得たメディアは,アメリカ大統領の行動を詳細に把握する。それは大統領のバカンスについても同様だ。イギリスやスペイン,ドイツでは,首相のバカンス費用は公表の対象となる。一方フランスでは,エリゼ宮(*大統領府)広報官,ダヴィッド・マルティノン氏はこの件について質問されるたびに,『 それについては我々は存じ上げないし,それは大統領のプライバシーに関することだ 』と繰り返すだけだった。そして,最終的にこの質問に答えたのは大統領自身とあいなった。

メディアはその数日前,フランス大統領夫妻を取りまく少数の人たちの中に,宝飾店ティファニー・フランス社長のアニエス・クロンバックと,マティルド・アゴスティネリ,夫のロベルト・アゴスティネリがいることに気が付いた。アゴスティネリ夫人はプラダ・フランスの広報責任者であり,セシリア・サルコジの親友のひとりだ(*注①)。また彼女は,エリゼ宮の広報補佐官ピエール=ジェローム・エナン氏の義姉でもある。そして,サルコジ氏がウルフボロでジャーナリストたちに幾度か”イタリア人の友人”として紹介していたのが,マティルドの夫であり,ラザール銀行にしばらく勤務していた銀行家だ。

アゴスティネリ夫妻はパリとニューヨークを往復する生活を送っている。夫妻は,大統領選の勝利が決まった夜,高級レストラン,”ル・フーケッツ”(Le Fouquet's) (*注②)でサルコジ夫妻が催した祝賀会に招待されている。また彼らは,フランス大統領専用の別荘であるブレガンソン(Brégançon)古城(要塞)に滞在したサルコジ夫妻にも合流している。そして今回,非常にボストンらしい優雅な雰囲気が漂う,この小さな避暑地に別荘を借りることを思いついたのは彼らだった。ウルフボロはアメリカ合衆国の東海岸に住む上流階級の人たちが好んで滞在する保養地であり,彼らは夏はもちろん,冬には大西洋へと続く湖でスケートをしたりスキーを楽しむのだ。
( → VOL.2につづく)

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 キーワード & 訳注 
*① セシリアとプラダ広報アゴスティネリ夫人・・・
ニコラ・サルコジの大統領就任式がエリゼ宮で行われた際,こどもたちを連れて式に現れたセシリアが身にまとっていたのは,シャンパンベージュに輝く プラダのワンピースだった。セシリアは公私ともにプラダやミュウミュウを愛用しているよう。
*② フーケッツでの祝賀会・・・
5月6日夜,フランス大統領選挙の決選投票で勝利を収めたサルコジが真っ先に向かったのは,3万人の支持者が待つコンコルド広場ではなく,シャンゼリゼ通りの高級レストラン,”ル・フーケッツ”だった。フーケッツを貸切った豪華な祝賀会の招待客リストを細心の注意をもって作成したのは,サルコジ夫人,セシリア本人だ。第一回投票を棄権したり選挙中に姿をくらましたり,とサルコジ陣営をやきもきさせてきたセシリアだったが,祝賀会の人事権をにぎり,采配をふるったのはやはり夫人であった。自分が夫に及ぼす強力な影響力を快く思っていないサルコジの側近たちや有力政治家を招待客リストから外し,フーケッツの祝賀会を仕切ったと言われる。(レクスプレス紙より) サルコジは近親者や財政界の有力者,大物スターらとフーケッツで勝利を祝った後,支持者の待つコンコルド広場に向かったが,この行為は後に非難された。

2 Comments

Denny Johpp  

大統領が変わって一番どまどっているのはメディアでしょう。
他国がこれほどバカンスを「注目」しているとは思わなかった
でしょうから・・・。
ウォールストリートジャーナルが買収決定すると他紙へ購読者
がシフトしているようですが、あまり「接近」しすぎると、
レゼコー紙のようなことが頻繁になるのではないか、と危惧
します。

2007/08/27 (Mon) 21:15 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-275 to : Dennyさん

サルコジさん自身は,記事中にもあるように
バカンス中にも記者会見を頻繁に行っていたので,
”バカンス中でも注目されたいんだもん”路線なんでしょうね♪

ウォールストリートジャーナルやレゼコーなど,
なんだかいろいろ複雑な事情を抱えているのですね・・・。
(↑知りませんでしたi-229


2007/08/29 (Wed) 22:33 | EDIT | REPLY |   

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