* ニコラ・サルコジ的 優雅なバカンスの過ごし方 【VOL.2】            --- 『 大統領はバカンス先でも激情家 』

ニコラ・サルコジ仏大統領 images by © Le Monde.fr


前回からのつづきです。『 このお話は今回で完結だし,週末にのんびり読もう♪ 』(←読んでなかったのか!)と思っていたら,なんと今回で完結どころか,まだまだ続きがありました~(汗)。次(第三部)でようやく完結のはこびとなりそうです・・・。手際が悪くてごめんなさい。ムダぐちを叩かず,さっさとGO!


*   *   *   *   *   *   *   *

『 ニコラ・サルコジのバカンスの舞台裏 (2) 』 
2007/08/20付
"Les dessous des vacances de Nicolas Sarkozy"
 ルモンド紙 | 外交
par Raphaëlle Bacqué et Ariane Chemin ( ラファエル・バケ&アリアンヌ・シュマン著 )

(*) 内は訳者による注釈


『 秘密などありはしない。私には何も隠すことはないのだから 』 と,フランス大統領は断言する。『 だが,屋敷の主(あるじ)の目の前に,カメラマンたちをぎっしり乗せたボートが常に浮かんでいるのは,耐え難いものがある 』 事実,この第五共和制下で,大統領のバカンスがこれほど注目を浴びたことはかつてない。しかし,すべてはニコラ・サルコジの望みどおりに進んだのだ---すなわち,彼が必要だと判断すれば,自らすすんでメディアの注目を浴び,それを煩わしいと思えば世間の注目から身を隠すのである。

アメリカ人のカメラマンたちが,サルコジ夫妻と友人らを乗せた湖上の船の中にラシダ・ダティ女史(*フランスの法務大臣)がいることに気付いたのは,まさに偶然だった。(カメラマンたちはこの女性が誰であるかすぐには分からなかったようだ。) これは,この女性法相とサルコジ夫妻の親密な関係を改めて印象づける出来事だった。また,サルコジ夫妻を取り巻くグループの中に,ヴェオリア(Veolia)社のCEOであるアンリ・プログリオ氏がいると我々は報道したが,それは誤りだった。公共事業を請け負う民間企業の社主であるプログリオ氏は,その場にいなかったことを正式に表明している。

8月5日,フランス大統領が彼を写真に収めたカメラマンたちに怒りを爆発させたのは,自分の友人たちの素性を公(おおやけ)にされるのをできる限り避けたかったからでもある。そして事件は起こった。記者たちの船に飛び移り---彼らはパパラッチではなかったのだが---,記者のカメラを一時的に奪い取るという,アメリカではおよそ国家元首の行為として想像し難いものであった。

8月のけだるい暑さと共に消え失せるかに思われた,サルコジ大統領のバカンス費用問題だが,フランス国内では波紋を広げつつあった。セゴレーヌ・ロワイヤルの元広報担当であるアルノー・モントブール(Arnaud Montebourg)議員は,”大金持ちの親友ら”によって支払われたこの滞在費用を告発し,『 大統領は私利私欲を超越した存在であるべきだ 』 と警告した。一方,エリゼ宮(*フランス大統領府)の予算報告書を作成したルネ・ドシエール(René Dosière)議員(社会党の連立候補)は,ブレガンソン要塞(*歴代フランス大統領専用の別荘)の売却を提案した。『 大統領がよそにバカンスに行くのなら,(大統領専用の)別荘など必要ないではないか! 』

そして二番目に起こった事件は,フランス大統領のバカンスの注目度をさらに高め,いくつかの疑問が喚起されることとなった。8月11日,ブッシュ一家が招待したピクニックに,セシリアが来なかったことだ(*注①)。これは,夫妻の心理と私生活が外交・政治に影響を及ぼす分野であるだけに,デリケートな件である。アメリカ滞在中,サルコジはひとりでいる時や息子ルイと一緒にいる時は,メディアに対していつも愛想よくふるまった。『 ジョギングで汗を流しているところを取材されるのも悪くないね 』 と8月16日,彼はエルヴィス・プレスリーの歌が漏れ聞こえるi-podのイヤホンを耳から外しながら,リポーターたちに話したものだ。ところが反対に,金曜日に我々ルモンド紙に対して繰り返したように,『 家族と過ごすセシリアについては書かないでくれ。それは私のプライベートに関することだ 』 と,サルコジは何度も強調しているのだ。
( → VOL.3につづく)

*   *   *   *   *   *   *   *

i-podなのに,聴いてるのはプレスリー・・・。バカンス先のアメリカで,アメリカ人の記者の前で,わざわざプレスリーを聴かなくても・・・。ま,フランスに戻ったら戻ったで,ジョニー・アリデーとかミシェル・サルドゥーとか聴いてそうだけど!(もしファンの方いらっしゃったら,ごめんなさい・・・)

*   *   *   *   *   *   *   *


 キーワード & 訳注 
*① セシリアの不在・・・
ブッシュ夫妻がサルコジ夫妻を招待した昼食会を,セシリアは扁桃腺を理由に直前でキャンセルした。ところが翌日,アメリカ人記者が,女友達とウィンドウショッピングを楽しむセシリアに遭遇,物議をかもし出した。( * この件については後日,別記事で詳細に触れる機会があるかもしれません)

12 Comments

Denny Johpp  

自宅PC絶不調につき外からです・・・(泣)。
見せつけているのか、あるいは自慢しているのかわからない
にせよ、サルコジさんらしいといえばサルコジさんらしい
です。

2007/09/07 (Fri) 16:54 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-275 to : Dennyさん

わざわざ外出先からありがとうございますi-265

サルコジさん,どこまでが『 演出 』なのかは謎ですけれど,
歴代のフランス大統領ほどには,国民やメディアの非難を恐れないことは
確かなようです(^-^;;)

2007/09/07 (Fri) 23:35 | EDIT | REPLY |   

Denny Johpp  

NATO入り、来年三月訪日、イランへの強硬姿勢・・・。
スタンスは変えようとしていても、どこかで”ドゴーリスト”
たらんという姿勢がちらちら・・・、というのはヨミ過ぎかな?


2007/09/23 (Sun) 08:27 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : Dennyさん

どうなんでしょうねぇ・・・(^-^;;)

フランスの伝統的な政治姿勢とは異なり,新米政策に転じた辺りは
ド・ゴール主義から一線を引いたつもりでしょうけれど。

2007/09/25 (Tue) 22:56 | EDIT | REPLY |   

Denny Johpp  

いま、<<C'etait De Gaulle>>(つづり間違っていたら
ごめんなさい)を読んでいます(やっと三巻そろいました)。
サルコジさんも意識しているのでしょうが、どこまで一線を
画したつもりかな?と思います。
それだけドゴール氏との違いが明らかですが・・・。

2007/09/28 (Fri) 19:06 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : Dennyさん

そんな本もあるんですねぇ。
全然知りませんでした。

サルコジさんの理想は,やっぱりナポレオン一世かな?i-277

2007/09/30 (Sun) 01:38 | EDIT | REPLY |   

DennyJohpp  

側近の方が書かれた全三巻ものです。
ドゴール将軍の考え、人となりがわかる本です。

2007/10/03 (Wed) 18:52 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : Dennyさん

わー・・・
あいかわらず,いろんな本を読まれていらっしゃるのですね!

2007/10/03 (Wed) 21:25 | EDIT | REPLY |   

DennyJohpp  

いえいえ(^^;;
ただ、ヤスミナ・レザの本はどうも読もうとは思いません。
ObsやLePointをみましたがどうも・・・。

2007/10/05 (Fri) 09:42 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : Dennyさん

え・・・?そうなんですか?

彼女,サルコジさんにすっかり感化されてしまったとか?
(わたしはもちろん,彼女の本は読んだこともないのですが・・・T-T)

2007/10/08 (Mon) 22:42 | EDIT | REPLY |   

Denny Johpp  

そうではないと思いますが、密着取材のうちに、ってことも
ないか・・・。

2007/10/10 (Wed) 19:51 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : Dennyさん

まあ,少なくともキライだったら
密着取材はしないと思います。。。

オランドさんと彼女がそうですもの~(^-^;;)

2007/10/15 (Mon) 00:49 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment