* ニコラ・サルコジ的 優雅なバカンスの過ごし方 【VOL.3】 『 気まぐれなフレンチ・ファーストレディー 』

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:カタールの首長夫人,真ん中の子供:ルイ・サルコジ,:セシリア・サルコジ

やっと今回でこのお話も完結です。モタモタしてごめんなさい。話のつながり上,前回の最後の章を一部重複させました。ではでは最終章をどうぞ。


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『 ニコラ・サルコジのバカンスの舞台裏 (3) 』 
2007/08/20付
"Les dessous des vacances de Nicolas Sarkozy"
 ルモンド紙 | 外交
par Raphaëlle Bacqué et Ariane Chemin ( ラファエル・バケ&アリアンヌ・シュマン著 )


ニコラ・サルコジは我々ルモンド紙に対して繰り返し強調した。『 家族と過ごすセシリアについては書かないでくれ。それは私のプライベートに関することだ 』

すべては,サルコジ大統領があたかもメディアの注目に耐えかねる妻を守りたがっているかのようだ。夫より一日早くアメリカに到着したセシリアは,ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール紙(Nouvel Observateur)の8月2-8日版に自分に関する詳細な記事を発見した。サルコジ夫人は自ら2回にわたりこの週刊誌の女性記者に電話で抗議し,出版社を告訴すると脅した。その後,彼女はメディアから意図的に姿を隠し,バカンスを迎えたのだった。

それでもセシリア・サルコジは8月11日,再びフランス大統領夫人としての役割を果たさなければならなかった。ブッシュ一家がサルコジ夫妻を招待したのだ。ウルフボロから80km離れた同メーン州のケネバンクポート(Kennebunkport)でバカンスを過ごすブッシュ一家のもとに,フランス大統領が護衛車を引き連れて到着した時,セシリアの姿はなかった。反対に,ブッシュファミリーは全員がそろっていた。ブッシュ父と妻バーバラ,ジョージュ・W・ブッシュと妻ローラ,そして双子の娘たちだ。サルコジ氏は約束の時間より45分遅れて到着した。その日の午前中,セシリアはローラ・ブッシュに電話で謝罪した。そう,セシリアは来ないのだ。

外交的役割の拒否か,はたまた実際に来られない事情があったのか?アメリカ大統領ブッシュと歓談中,サルコジは自分からすすんでこの話題に触れた。サルコジ氏はその前日に日帰りでパリに戻り,リュスティジェ(Lustiger)大司教(*注①)の葬儀に参列したことを強調し,妻と子供が熱を出したと話し出した。『 しかも最悪なことに,それを感染させたのは私なのです 』 ---しかし,フランス大統領が数日前から体調を崩していたとは,誰も気付かなかったのである。

もしそれがマナーであり,フランス大統領が何度も強調する”フランス国民とアメリカ国民”の距離を縮めるためだと言うのなら,そういうことにしておこう。しかし,いくつか気懸かりなディテールがある。アメリカ大統領が企画したこの昼食会の前日,フランスから送り込まれた特派員たちのひとりが,ショートパンツにブラウス姿のセシリア・サルコジが娘のひとりと娘のボーイフレンド,護衛を連れてぶらぶらショッピングしているのを目撃しているのだ。

そして,アメリカ大統領との昼食会の翌日(8月12日),再びジャーナリスト2人が目と鼻の先に見てしまったのだ---フランス大統領夫人と彼女の女友達2人を---。彼らに気付いたサルコジ夫人は怒りを隠さなかった。なぜなら,このシチュエーションはやっかいなものだったからである---明るい色のショートパンツにシンプルな白のTシャツを着たサルコジ夫人は,特に病気で苦しんでいるようには見えなかったのだから---。セシリアは護衛官に何かささやいた。護衛官はジャーナリスト達に近づくと,こう言った。『 いい加減にしなさい。彼女をわずらわせるのはやめなさい 』 ジャーナリスト2人は,自分たちがフランス大統領夫人に遭遇したのは偶然に過ぎないと主張した。『 よく聞きなさい 』 と護衛は続けた。『 サルコジ氏は親切にも,君たちのインタビューを2度承諾した。君たちは,我々が君たちのパリの上司に命令して本国に送還させられたいのか?もし彼女を見たと言ってみたまえ。更にやっかいなことになるだろう 』 この脅迫についてセシリアは何もコメントを出していない。 (おわり)

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 キーワード & 訳注 
*① リュスティジェ大司教・・・
(Jean-Marie Lustiger) 第二次世界大戦下,ユダヤ人の両親に連れられ疎開したオルレアンでカトリックに改宗。自身のユダヤ人としてのアイデンティティーを常に保ちながら,終身カトリックに身を捧げ,大司教にまで登りつめた数奇な生涯は,フランス国内外で多くの関心を集めた。また,メディアを積極的に利用し,カトリック宗教界に新風を吹き込み,キリスト教とユダヤ教の架け橋として常に精力的に活動し続け,多くの人々に感銘を与えた。パリのノートル・ダム寺院で行われた葬儀には,各界の著名人をはじめ,多くの市民が弔問に訪れた。

10 Comments

DennyJohpp  

でも、アメリカメディアってとことんやるからなぁ・・・。
侮っているかもしれませんね<サルコジさんほか

2007/09/12 (Wed) 15:38 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-258 to : Dennyさん

アメリカメディアって,パパラッチ度も激しそうですよね。
それに比べれば,フランスメディアは節度があるのかもしれません・・・。

ま,政治家の不正に対しては
メディアにはガンガン追求してほしいですけれど★

2007/09/15 (Sat) 19:55 | EDIT | REPLY |   

Denny Johpp  

日本だと”後出しじゃんけん”だしなぁ・・・<政治家の不正追求
でも、USはやるときはやりますからね・・・。

2007/09/16 (Sun) 08:22 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-275 to : Dennyさん

> ”後出しじゃんけん”

なるほど,そういう表現があるのですね!i-277


2007/09/19 (Wed) 22:30 | EDIT | REPLY |   

Denny Johpp  

>なるほど,そういう表現があるのですね!
今回の総裁選、そのとおりでした(「へへ・・・」と笑う
Fさんがいたりして)。

2007/09/23 (Sun) 08:25 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : Dennyさん

ほんと,今度はどうなるんでしょうねぇ・・・。
さて,やはり貧乏くじとなるか否かi-230

2007/09/25 (Tue) 22:51 | EDIT | REPLY |   

Denny Johpp  

早速、「支部の領収書が」どうこう・・・、となっています。
「しょうもないなぁ」という感じ・・・。

2007/09/28 (Fri) 19:03 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : Dennyさん

ほんと,”早速”ですよね!

ミャンマーの件に関しても,
日和見主義な見解には心底がっかりしました・・・。

2007/09/30 (Sun) 01:36 | EDIT | REPLY |   

DennyJohpp  

ミャンマーについては強硬な主張をしてよかったのでは
と思います。
ロシアと中国に期待できない以上、日本が動けば動揺した
でしょう(珍しいですが、自分にしては・・・)。

2007/10/03 (Wed) 18:51 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : Dennyさん

そうですね・・・。

それに,日本政府がそんなミャンマー政府に対して
莫大なODAを行ってきたことも
ほんとうに悲しいです・・・i-227

2007/10/03 (Wed) 21:24 | EDIT | REPLY |   

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