* VOYAGE8 --- パリの日曜日はマレ地区で ---

image by © bébépiupiu*


(前回の記事の続編(後編)の訳ができあがるまで,しばしこの写真でお茶を濁させてくださいまし・・・)

去年の12月,元貴族の館が立ち並ぶパリ4区のマレ地区にて。
ピカソ美術館近くの,この薄暗い小さなカフェでは,
ふっくらグラマラスなキッシュやタルトたちが,
今日も変わらずウィンドウケースの中から道ゆく人々を誘惑しています。

マレに行った,ということは,
その日はかなりの確率で 『 日曜日だった 』,ということ。
だって,フランスの日曜日はほとんどのお店が閉まっているため,
パリではマレ地区ぐらいしか行く場所がないのです・・・。

ちなみにマレ地区は,ゲイ・コミュニティ,ユダヤ・コミュニティ,アート,セレクトショップなど
独自のカルチャーが混在する,ふしぎなカルティエ。
最近は日本人オーナーのお洒落なショップも増えてきましたよね。
パリ在住の時から通っている,ジュエリー作家,junco parisさんのアトリエも
この近くにあるんですよ。

日曜日の午後,やっとベッドから起き出してきたパリの住人や観光客で,
フラン・ブルジョワ通りの細い道は,身動きも取れないほど。

一方で,その喧騒から逃れるように,昔ながらの建築物の一角では
シナゴーグ(ユダヤ人教会)が信者を迎え入れ,
ロジエ通りの食料品店や本屋の看板にはダビデの星が刻まれ,
観光客が押し寄せると同時にひっそりとその姿を消すのは,
黒いシルクハットに黒い礼服,あごひげをたくわえた,敬虔なユダヤ教徒たち---。

・・・かと思えば,
『 今,マレで一番おいしいファラフェルを食べさせてくれるお店はどこ? 』
『 あの新しいショップにはもう行った? 』
『 角のカフェのイケメンバイト君,モデル事務所にスカウトされたらしいよ! 』

・・・なんてお気楽な会話が挨拶代わりにそこかしこで聞こえてくる,
いつものマレの日曜日なのです。

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