* フランス社会党リーダー選出---混沌と決裂

image by © © Libération

Benoît Hamon  &   Ségolène Royal

フランス社会党(PS)の第一書記の選出は,大方の予想どおり決裂。予備投票のトップはロワイヤルさんでしたが,実際のところ候補者それぞれが仲良く(?)票を分け合っているので,皆,ほぼどんぐりの背比べ状態。その後ドラノエ氏(パリ市長)が身を引き,現在はロワイヤル,マルティーヌ・オブリ女史(リール市長,元雇用・社会連帯大臣),ブノワ・アモンEU議員による三つ巴の戦いへ。ちなみにドラノエ陣営は当初自主投票を呼びかけたものの,最終的にはドラノエがオブリ女史の支持を表明。これで,オブリ女史が大きく前進する模様。ドラノエは,”これは社会党のアイデンティティーの問題だ”として,暗にロワイヤルを批判。ちなみにオブリさんは,ロワイヤルが提唱する中道右派MoDemとの連立には否定的です。

個人的には,ロワイヤルは大統領選以後,自分の人気獲得を最優先にし,党の結束をないがしろにしたために,党内部の人望を失っており,政治的手腕にも問題ありのように思えます。少なくとも,現在ほぼ分裂状態の社会党をまとめあげられる人物では決してないどころか,彼女が第一書記になれば,内紛は加速し,離党する者も出るはず。オブリは,ミッテラン大統領下で財務大臣などを務めたジャック・ドゥローの娘。実力と弁論レベルではロワイヤルに大きく勝り,党重鎮の”エレファン”のひとりである彼女は,今回もドラノエの後援を取り付けたように,党内部のヨコの連携は固い。しかし,長らく社会党を牛耳ってきた古参政治家としての彼女のイメージは古めかしく堅苦しい。党という枠を超えて(無党派層の)共感を得られるタイプではない。・・・となると,かつてMJS(若者たちの社会党)リーダーを努め,モンブールと共に”新・左派”(ヌーヴェル・ゴーシュ)を創設した現EU議員のアモンは,過去にがんじがらめになった社会党と決裂し,新生PSを実現する人物として,最もふさわしい人物では。TV番組の政治討論でも,弁論技術はなかなかのものだし,思想的にもよく言えば”柔軟”。MoDemとの連立の可能性も皆無ではない,という方針のよう。

どちらにせよ,最大野党がこんな状態では,UMPによる与党の座は当分安泰。世界的金融危機の対策に追われ超多忙なサルコジ大統領も,PSの混迷ぶりを,笑って眺めていることでしょう。残念ながらこのストーリーの続きは,現地で追うことになりそうです。
*書きなぐったので,もし内容に間違いがあったらごめんなさい・・・。帰国後に訂正・修正します。

2 Comments

EXLIBRIS  

ご無沙汰しています。PSその後を楽しみにしています。
…でもどうしようもないなぁ、というところまできている
のでは?と思います<PS
時代を見極める人がいるのかいないのか…。DSKも「しょうも
ない」ことで騒がせていますし…。

2008/11/19 (Wed) 08:43 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : EXLIBRISさん

こんにちは!
レスがすっかり遅くなってしまいごめんなさい。
フランス滞在中に拝見させて頂きました。

ちょうどわたしが渡仏した頃から
PS,一連の書記長選揉めでとんでもないことになってました。
この正念場に,内部から崩壊するとは・・・。
開いた口がふさがらない,とはこのことですよねi-229

DSKも,超多忙なはずが
そんな(!)ヒマがあったのね・・・と。
サルコジさんは,わざわざ
DSKをPSから隔離する必要さえなかったのかもしれませんね。

2008/12/23 (Tue) 23:39 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment