【ルモンド社説】 クリアストリーム事件 : サルコジ大統領は告訴を取り下げるべきである 


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例のクリアストリーム疑惑に関してル・モンド紙に気になる社説があったので,取り急ぎ日本語に訳しておきます。それにしてもサルコジさん,被害者ぶるのも大概にしないと,フランス国民もさすがに辟易しているようですよ。

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"Sarkozy plaignant"  2009/09/19 | Éditorial | Le Monde |
「 サルコジという名の原告 」 | ル・モンド紙  | 社説 | (*)は訳者による注釈  

ニコラ・サルコジ氏はその他一般の人々と同等の原告だろうか?この疑問は9月21日,パリ裁判所で開始されるクリアストリーム疑惑訴訟において,厳しく問われることとなる。その政治的身分ゆえに司法権からの独立が保障される国家元首は,この特権を正当な武器として,かつての政敵であり,今や被疑者となったドミニク・ド・ヴィルパン氏を追及するであろう。ニコラ・サルコジ氏の名前が(*ルクセンブルクの証券決済機関に隠し口座を有する人物リストの中に)巧妙に付け加えられ,リストが偽造された事実を知っていながら故意に見過ごしたとして,元首相(*ド・ヴィルパン)は告訴された。彼は今,かつて管轄下にあった司法機関に自らの無実を訴える立場に陥ったのである。

そして,法律のアンビバレントな一面はまた,本件の事実認定とは別次元で議論となっている。すなわち,サルコジ氏はその気質と政治的立場をもって,司法機関,とりわけ,政治権力によってその出世が左右される検事に圧力をかけている。また,裁判を提起できる他のすべての者と同様に,サルコジ氏は名誉毀損または政治的陰謀の犠牲になったとして訴えを提起することも可能だ。

しかしながら,フランス共和国大統領はその他一般の人々とは異なり,通常の裁判では裁きを受けない身分が保障されている。大統領の任期中は,大統領は起訴されないのである。それはジャック・シラク政権下の2007年に改正された,憲法第67条により定められている。

この免責特権は致し方ない。なぜなら,フランス共和国大統領は国家の持続性を担保しなければならないからだ。大統領は国民総選挙によって選出された人物であり,国民の崇高なる総意を尊重すべく,大統領をを政治的な争いに巻き込むことを禁じている。(中略)つまり司法の戦いの場において,サルコジという名の原告は,その他一般の原告と同等の手段で戦うのではない。彼は明らかに,圧倒的に有利な立場にいるのだ。司法は歪められてしまった。

しかし幸いなことに,法律は一義的ではない。欧州人権条約は第6条の以下の文言において,ド・ヴィルパン氏に有利に作用するであろう 。 「すべての人は,独立した公平な司法機関において,等しく自らの正当性を訴える権利を有する」

欧州人権裁判所に助けを求めるまでド・ヴィルパン元首相を追い詰めるよりも,ニコラ・サルコジ氏にはむしろ,別の手段を提言しよう。すなわち,サルコジ氏はただ1つの簡単なアクションを起こせば良い。そう,告訴を取り下げるのだ。「法は些事に関せず」( De minimis non curat praetor ) というではないか。しかし人は最高責任者となった時,ささやかな手段を軽視するものである。(終)
( 拙訳 : bébépiupiu )

2 Comments

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2009/09/27 (Sun) 15:49 | EDIT | REPLY |   

bébépiupiu*  

i-77 to : プライベートメッセージをくださった方へ

お久しぶりです~!!

お元気でいらっしゃいましたか?

わたしのブログに
初めてコメントをくださって,仲良くしてくださった方が
あなた様でしたi-189
(Yahoo!ブログ以前の,ですよねi-236
またメッセージくださってとてもうれしかったです。

また近況などよろしければ教えてくださいねi-265
ありがとうございました!!

2009/09/28 (Mon) 00:28 | EDIT | REPLY |   

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