*すでにドロドロ。クリアストリーム事件。

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新カテゴリー『フランスメディア斜め読み』,さっさと第一号です。
まずは,今フランス政治界を震撼させている,『 クリアストリーム事件 』(*注1)の概要のおさらいから。


注1:クリアストリーム事件
台湾政府へのフリゲート艦(対潜護衛鑑)売却に関し, 海外振込を専門に扱うルクセンブルク(リュクサンブール)の金融機関 クリアストリームを通じて内務大臣ニコラ・サルコジがマージンを受け取ったかどうか,『 首相ド・ヴィルパンから極秘調査するよう依頼された 』と,ロンド将軍が暴露した一連の事件。すでに泥沼試合の様相を呈しています。サルコジとド・ヴィルパンは両者とも2007年次期フランス大統領選の最有力候補であり,ライバル。


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ド・ヴィルパンを窮地に陥れた告白 』 
2006/4/28付 | Le Monde
"Clearstream : la confession qui contredit M. de Villepin "

par Gérard Davet et Hervé Gattegno ( ジェラール・ダヴェ,エルヴェ・ガテーニョ 著 )


ドミニク・ド・ヴィルパンとジャック・シラクの名は,クリアストリーム事件の調書に,はっきりと浮かび上がっている。2004年1月,首相(ド・ヴィルパン)は,大統領の名を引き合いに出し,ニコラ・サルコジを含む収賄容疑の極秘調査を命じた。これが,この混迷とした政治的陰謀を解明すべく尽力しているジャン=マリ・ドュイ判事とアンリ・ポン判事に対し,フィリップ・ロンド将軍(もと国防省顧問)が告白した主な事実である。

首相は4月27日にサルコジ内相と昼食を共にし,事態の沈静化に向けて努力したにも関わらず,この証言の正確な文言に従えば,明らかに嫌疑をかけられたことになる。

首相は,権力の中枢でパニックを巻き起こしたこの証言に対し,4月28日付けでル・フィガロ紙上で機先を制した。1991年,台湾へのフリゲート鑑(対潜護衛艦)輸出にあたって仲介手数料を振り込んだ,という『噂』の真偽を確認するよう,首相自らロンド首相に指示した,と認めたのだ。しかしながら首相は,それに際して政治家の名前は一言も触れなかった,という。すなわち,『2004年春』事件の容疑者リストの中に『大物』の名前はなかった,としている。

国防大臣アリオ=マリが,その前日にレクスプレス紙とル・ポワン紙上で述べたバージョンとそれは合致するが,反対に,14時間にわたるロンド将軍の聴取から作成された20ページに調書においては,いくつかの重要な点が食い違っている。
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* あとはディテールなので省略しますが(コラ),要は,ロンド将軍が 『 ド・ヴィルパンさんから,サルコジが怪しいから調べろって命令されて・・・』と言えば,ド・ヴィルパンとアリオ=マリは,『 サルコジの名前なんか一言も出してないってば!このウソツキめ!!』・・・と怒っているわけですね。さて,誰がウソをつき,誰が本当のことを言っているのか?この事件はとても複雑なので,まだまだ続きます・・・。

2 Comments

ちぇぶ  

フランスではこんな事件が起こってたんですねぇ。どこの国でもお金にまつわるあれこれはあるものですね。。。ほんと泥沼って感じ。。。ド・ヴィルパン氏は窮地ですね~。事実は結局どこへ???ってわけわかりませんね。

2006/05/08 (Mon) 00:33 | EDIT | REPLY |   

ベベピウピウ  

i-77 to: ちぇぶさん

さっそく記事を読んでくださって,ありがとうございます~。

そうなんです。
フランスの政界は今,タイヘンなことに・・・。
来年の大統領選が控えているので,
ますます注目されているんですね。

それにしても,
政治の世界って,ほんとうにオソロシイですねi-230

2006/05/08 (Mon) 23:53 | EDIT | REPLY |   

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