* ジダンのインタビューの全容 (というか,一部)

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遅ればせながら,ジダンのインタビューの様子です。
ジダンが真相を明らかにする場所として選んだのは,
彼と蜜月のカンケイにあると言われる『Canal+』(*注①)と,『TF1』。(*注②)
Canal+では,局内でめずらしくソフトなイメージがウリのミシェル・ドニゾーがインタビュアーを務めました。
ジダンも,ドニゾーならあまり深く突っ込まないだろう,と踏んで彼を指定したのかも。
会見の一部始終のVTRはコチラからどうぞ→
全部訳そうかと思ったけど(←オマエはヒマ人か),ものすごーく長くなりそうなので,以下,会見の要約:
*ル・フィガロの記事より抜粋*

*マテラッツィへの頭突きについて


『試合前に,イタリア人選手たちと因縁があったわけじゃない。どんな試合の後でも選手間の軋轢(あつれき)やプレッシャーはあるものだし,それはワールドカップの決勝戦でも同じことだ・・・マテラッツィが僕のユニフォームの裾を引っ張るまではね。彼が僕にしがみつくものだから,僕は”やめろ”と言ったんだ。そんなに僕のユニフォームが欲しいのなら試合の後に交換してやるから,ってね。そうしたら,彼はとてもひどい言葉を投げつけたんだ。ママンと姉についての,とてもひどい,とても個人的なことで,僕は心を深く傷つけられた。一度目にそれを聞いたときは,彼のそばから立ち去ろうとした。そして,二度目,三度目・・・。僕は何よりもまず,ひとりの男なんだ。彼のその言葉を聞くくらいなら,顔面(*注③)を思いっきり殴ってやった方がよかったと思ったよ。』

* ジダンの謝罪 *

『これはもちろん,してはならないことだった,というのは,僕は声を大にして言いたい。この行為を観てしまった多くの子ども達,そして,彼らにしてよい事とそうでない事を教える立場にある教育者たちに,謝りたい。だけど,僕は後悔はしていない。もし,後悔している,と言えば,それは彼(マテラッツィ)が正しいことになる。彼が正しいわけはないし,それはあり得ないことだ。僕が遺憾に思うのは,いつもリアクション(反応)が処罰されることだ。もし挑発されなければ,リアクションだってないはずだ。僕のサッカー人生の最後の10分で,こんなことを進んですると思うかい?確かに僕のしたことは許されることじゃない。でも,本当に悪い方も処罰すべきだ。そして,本当に悪い方,というのは,挑発した方なんだ。』

* ジダンから見たワールドカップ *

『ドイツへ出発したときは,ほとんどの人たちがフランス代表に希望を持っていなかった。だけど,とてもいい雰囲気があったし,僕たちの間で何かが生まれつつあった。トーゴとの試合が,僕たちに苦い2002年の記憶を忘れさせてくれた。悪運を追いやったんだね。自分たちを信じられるようになった。何よりも,気持ちが確実に落ちついた。それが僕たちには必要だったんだ。対スペイン戦の後,最後まで行ける,と感じたよ。試合を重ねるにつれて,身体的に強くなれたのが決定的だったね。』

* ドメネク監督との関係 *

『僕とレイモン・ドメネクとの間に不和が生じたことなど,一度もない。僕が言ってもいないことを,他の人が勝手にでっちあげただけだ。韓国との試合の後,僕はとても落ち込んでいた。(訳注:ジダンが対韓国戦の後,ドメネク監督のそばを一度も視線をあわさずに通り過ぎ,監督もジダンに声をかけなかったことについて,フランスメディアがドメネク監督に釈明を求めた時の話)スイスとの試合では0対0だったし,1対1で終わった韓国戦の後,僕が笑顔を振りまきながら戻れると思うかい?僕はただ単に,とても失望していた。それだけだ。』


*注① :カナル・プリュス。フランスの有料ケーブルTV局だが,無料で観られる時間帯も設けている。実はポルノ番組で有名なケーブルだけど,フランスが誇る政治風刺マリオネット番組『ギニョール』も,ここの制作。

*注② : テー・エフ・アン。フランスで最も高い視聴率を叩き出す民放TV局。爆発的にヒットした『スター★アカデミー』をはじめ,数々の低俗・・・じゃない,ヒット番組を作りだしている。週末のニュース番組の看板キャスター,クレール・シャザルはフランス人オヤジ層の永遠のマドンナ。そしてトップキャスターは,たとえどんな醜聞にまみれようとも不死鳥のごとく甦り,国民に愛され続ける(?)P.P.D.A(ペー・ペー・デー・アー)こと,パトリック・ポワーヴル・ダルヴォール。

*注③ : インタビュー中,この『顔』という言葉をジダンはスラングで表現したが,自称エレガントなル・フィガロは,わざわざ『原文のまま引用』と注釈をつけている。

*最後に,どーでもいい管理人の感想*
今回の事件が,スポーツを愛し,ジダンに憧れている子どもたちに与えたショックは大きい。
レッドカードは妥当な判断。
だけど,マテラッツィにも相応の処罰が求められるべき。
ジェスチャーは目に見えるが,言葉の暴力は目には見えないし,わたしたちには届かない。
フェアプレイ精神を至上とするならばなおさら,いかなる人種差別的発言も(たとえば,イングランドやイタリアで見られる,黒人選手に対する観客席からのブーイングなども含めて)厳重に処罰すべきでは。。。

7 Comments

ちぇぶ  

そうですねぇ~たしかに行動で示すのと言葉で示すのは違いがありますよね。ジダンの行為は決して正当化されるべきものではないですが、考えさせられますね。

2006/07/16 (Sun) 23:03 | EDIT | REPLY |   

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2006/07/17 (Mon) 17:08 | EDIT | REPLY |   

金色  

ウワワワ。コメントの続きを書こうと思ったけど、編集できなくなっちゃった。ごめんなさい。非表示にした↑のは、書いてる途中に用事ができてしまったの。

とにかく、当事者以外が差別的行為・発言に『無関係』と思っていることに、私は憤っております。
人種的な事で、ブーイングを受けることのない選手、いろんな意味でエリートと言われる選手こそが、声をあげるべきだと思います。

A propos,ベベピウピウ、リザラズを「数少ない純フランス人プレーヤー・・・」と言ったのは、いただけなかったヨ。

2006/07/17 (Mon) 18:58 | EDIT | REPLY |   

ベベピウピウ  

i-274 to: ちぇぶさん

うんうん。
今回の事件は,わたしたちにイロイロ考える機会を与えてくれましたね。

暴力はイケナイけれど,
言葉の暴力も,許されるべきじゃないi-230

後味の悪い決勝戦だったのが,本当に残念ですi-241


2006/07/17 (Mon) 20:11 | EDIT | REPLY |   

ベベピウピウ  

i-39 to: 金色さん

あわわ・・・。
す・すみません~!!i-240
確かに語弊を招く言葉でした。

えっと・・・リザラズってことは
かなり以前に言ったことでしょうか??(見つけられなくて・・・)
でも,確かに言った気がします。反省><。
(ちなみにリザラズはバスクですね。突っ込まれる前に言っておきます・笑)

フランス代表として健闘した彼らは,まぎれもないフランス人であると同時に
自分の中に流れている,もうひとつの懐かしい異文化の血を誇りに思うことで
アイデンティティを確立するのでしょうね。

En tout cas, 以後,気を付けますi-241
(また変なコト言っていたら,バシバシ指摘してくださいね★)

それにしても金ちゃん,頭突き事件では,『怒れる金印』ですねi-259

2006/07/17 (Mon) 20:14 | EDIT | REPLY |   

はるえ  

りざらず・・・

確か私のブログのコメント内でそういう話題が
昔あがった気がします。
イケメンってことで盛り上がったような。

本当の意味で深い人種差別を受けたことが
私も、先祖もないから
簡単なことは言えないけれど…。

難しいな、と思います。


地団駄のCM出てたジダン、まずはおつかれさまi-225

2006/07/18 (Tue) 09:43 | EDIT | REPLY |   

ベベピウピウ  

i-69 to: はるえちゃん

はるえちゃんとこでのコメントだったのね(汗
人様のブログで,またとんでもないことを・・・i-182
失礼しました。

世界が急速に狭くなりつつある今,
異なる人種,民族がふれ合い,共存する機会が増えているからこそ,
人種問題を,ますます避けては通れない道だよね。

ジダンの地団駄のCM,フランスにいる時に友達から聞かされて
ものすごーくツボでした。
一度でいいから見てみたかったですi-265

2006/07/18 (Tue) 21:45 | EDIT | REPLY |   

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  •  ちょっぴり反則・・・でもフレンチつながり?
  • <FONT COLOR="slategray">勝ってしまいました,フランス・・・。うーん。絶対,一次リーグ敗退だと思っていたので(←ひどい)びっくり・・・。こうなったら,この国にお世話になった手前(オイ)最後まで応援するしかないようです。ちなみにフランスでは,
  • 2006.07.16 (Sun) 22:11 | *かぎりなくフレンチでレトロなキミたち(仮)*